脳卒中と脳梗塞の違い
似たような病名からよく脳卒中と脳梗塞について混同される人が多いですが、脳卒中(脳血管障害)は脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など脳の血管の病気をまとめて呼ぶ総称ですので、脳梗塞は脳卒中の一部ということになります。
脳梗塞は血管が詰まるタイプの脳卒中ですが、脳の血管の中に血栓ができて詰まるものを脳血栓と呼び、心臓などから飛んできた塞栓物質が脳の血管につまったものを脳塞栓と呼びます。
脳卒中の中ではその7〜8割が脳の血管が詰まる脳梗塞です。以前は脳内の細い血管が破れて出血する脳出血が多かったのですが、最近では脳内の血管が細くなったり血栓が詰まる事によって脳に酸素や栄養が運ばれなくなるために脳の細胞が障害を受ける脳梗塞が増えています。
これは、食生活の欧米化や運動不足といった現代の生活習慣の変化からくる血液ドロドロ状態が原因とも言われており、血液をサラサラ状態に持っていくことが注目されている主な理由にもなっています。
また脳梗塞は休息時に多く、脳出血は活動時に多いとされています。