認知症の原因となる疾患・病態
現在の日本では、今だにその原因が解明されていない「アルツハイマー型認知症」と、生活習慣が原因とされる「脳血管性認知症」の患者数が増加しています。
認知症の主な原因としては脳炎、脳外傷、循環障害、変性疾患、中毒(アルコール、一酸化炭素、水銀など)、そのほか脳を破壊する多くの脳疾患や脳の血液の詰まりが上げられますが、それぞれの基礎疾患に対する治療が最優先とされています。
つまり、原因が未だはっきりと分かっていないアルツハイマー型認知症以外の認知症の原因となる疾患や病態の多くは、生活習慣の改善などで予防が可能です。
認知症になってしまってからでは遅いので、日頃の生活を見直して特に血液をサラサラにして血管の詰まりを無くし、いつまでも健康的な生活が送れるようにしていきたいものです。
脳血管性認知症の原因
認知症の中でも、脳血管性認知症は、特に脳の血管がつまる(梗塞を起こす)ことによって脳の機能が低下し、認知症の症状が現れるものをいいます。
1箇所だけの梗塞では認知症は起こりにくいのですが、梗塞が小さくても脳の全体にわたって多発すると認知症が出現します。
また、完全に血管が詰まっていなくても動脈硬化が強いと、血液の流れが極端に悪くなり脳の機能が低下して認知症となることがあります。
代表的な疾患としては脳梗塞後の認知症やビンスワンガ−病などがありますが、いずれにしてもこの脳血管性認知症の根本原因は血管の詰まりですので、血液サラサラ状態に持っていくことが何よりも重要になってきます。
血液サラサラにするには、食生活や運動といった生活習慣の見直しが前提になりますが、
今話題の血液をサラサラにするサプリメントの活用も非常に大きな効果があると言われています。
お菓子やファーストフードも認知症の原因
認知症のリスクを高めているものとして最近話題になっているのが、ふだん何気なく口にしているお菓子やファーストフードです。
これらは、認知症だけでなく、心臓病や動脈硬化といった生活習慣病の発症率が高まる危険性があるということです。
2011年12月28日付の米国神経学会の学会誌「Neurology」は、米オレゴン州ポートランドのオレゴン健康科学大学と ライナス・ポーリング研究所の科学者らによって行われた研究結果を掲載していますが、ファーストフードや揚げ物といったいわゆるジャンクフードに多く含まれている「トランス脂肪酸」が多い人は、認知力テストの結果が悪く、認知症になりやすいことが分かったというものです。
逆に、血液中にビタミンB群・C・D・E及びオメガ-3脂肪酸が高レベルだった人は、認知力テストの成績が良いだけでなく、脳体積も大きいことが分かったそうです。
こういったことからも、ふだんお菓子やファーストフードを良く食べる方にとってはビタミンC、E、B6、B12、葉酸をバランス良く配合して、さらにドロドロ血液をサラサラに浄化する作用や血小板の凝固を抑制・除去する作用があることが証明された栄養機能食品を摂ることをお奨めします。
今回のオレゴン健康科学大学等の分析結果は、年齢・性別・教育・喫煙・飲酒・血圧・肥満(BMI)など、 生活習慣でセグメントして集められた平均87歳の104人の健康な高齢者を対象としたものです。
つまり、単なる食事アンケートではなく、血液中の栄養レベルを測定するため、栄養素の吸収の個人差などの問題を排除できる極めて正確な方法なのですので、この分析結果については慎重に受け止める必要がありそうです。