狭心症の発作

狭心症の症状としては、突然に重篤な発作が起こることは殆どなく、通常は軽い予兆の様な発作が続きます。
階段を上がった時の息切れや動悸、軽い運動をした時に起こる軽い胸の痛み、タバコを吸った場合の胸の鈍痛などがありますが、定期検査等で中性脂肪や悪玉コレステロールが血中に多いとされた場合も、狭心症への初期段階とも言えるシグナルと考えられます。
こういった症状は、多くの場合すぐに治まることが多いので、わりと気にかけないことが多いですが、動脈硬化や狭心症の第二段階と考えられるケースもありますので注意が必要です。
また、就寝前などの安静時に動悸がしたり、入浴中にいびきをかいて寝てしまうような意識障害を起こす場合はちょっと危険な段階にありますので油断できません。
このように狭心症が悪化すれば、怖い心筋梗塞に進展してしまい、発作の頻度や重篤度も増してきますから、そのような場合は専門の医師に速やかに狭心症の診断を受ける必要があります。

狭心症のその他の症状

狭心症の症状は、運動の開始時や暖かい室内から寒い屋外に出た時など、人間の代謝や体温に変化があった場合に胸の痛みや眩暈、耳鳴りなどといった症状として起こります。
直接こういった狭心症の症状として出ない場合でも、狭心症の原因である動脈硬化症の症状として現れる、歩行障害や手足のしびれ感や、肩こりといった症状も、狭心症と関連した症状として上げることができます。
狭心症は悪化すると心筋梗塞といったより深刻な虚血性心疾患に進展しますが、冷や汗や左腕のしびれ、喉がつまる、歯が痛む、胸が押し付けられるように痛むといった症状から、さらに頻度を増し、発作のおさまる時間も延びていきます。
症状が現れてから治まるまでの時間が30分以上であれば、心筋梗塞の疑いが強くなりますので、もはや狭心症の段階を過ぎており、一刻を争う事態ですので大至急に医療機関へ向かう必要があります。
いずれにしても予防という観点では、狭心症の段階までに生活習慣の改善や食生活の見直し等で血液をサラサラ状態にして動脈硬化の進行を抑えておくことがより重要になってきます。

狭心症の症状の分類

狭心症には、大きく、運動や温度変化による症状の狭心症と、外的要因が特になくて起こる症状の狭心症がありますが、前者を労作性狭心症と呼び、後者を安静時狭心症と呼びます。
狭心症の症状で分ける場合、労作性狭心症の場合は、運動や入浴時、外出時に胸の痛みや動悸、息切れ、もしくは左肩こりや歩行障害、耳鳴り頭痛といった一連の症状が現れてきます。
安静時狭心症の場合は、自覚症状として現れるものとしては労作性狭心症と大きく差はありませんが、不整脈や心臓の痙攣収縮が睡眠中などに起こることがあります。
また、意識喪失と同時に起こる異型性狭心症もしくは冠攣縮性狭心症と言った狭心症に分類されることもあり、突発的に発症して兆候が殆ど見られない場合があるので、病理的な診断が難しい狭心症と言われています。

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