痛風の食事療法について
痛風の方の食事に関しては、ずばりプリン体(正式名称:プリンヌクレオチド)を含む飲み物や食品を多く摂り過ぎないことが重要です。
プリン体の摂取を抑えることは「高尿酸血症」を抑えることになるからですが、痛風だからといってプリン体が含まれる食べ物を完全シャットアウトの食事制限をする必要はありません。飲食したらその分、排泄や運動などで痛風の根本原因である尿酸を消耗すればOKです。
最近話題になっているタニタ食堂レシピも500kcal未満に抑えて満腹感が得られるようになているので過食気味の方にはいいかもしれません。
一番良いのは生活習慣、特に食事などのバランスを上手に行えば痛風に対しての過度の食事制限はあまり気にしなくても
大丈夫ということです。尿酸の排泄方法は尿や便により行われますので、ある程度の水分が体内にストックされていないと排泄されません。
逆にいうと水分量が十分に多くあればその分特に尿が排泄されるので、それに伴って多くの尿酸も排泄されることにつながります。
痛風には水分補給が効果的
痛風持ちの方だけでなく、痛風予防には水分を毎日多めに摂ることが痛風の治療としても効果的です。
痛風の予防は、痛風の原因であるプリン体を摂らないことを良く耳にしますが、水分を多く摂ることでプリン体の産出物である尿酸を体外に多く排出することも大変重要です。
水分を多く摂ることで尿や汗の排出を増やすことで尿酸を体外に排出することができ、さらに、尿をきちんと排出することで、痛風の合併症の一つとされる尿路結石を防ぐことにもなります。つまり、尿量を増やすことで尿酸までをも薄め、結晶化を防ぐことができるということです。
健康な人の尿の量は1日当り1,000〜1,500ccと言われていますが、痛風の方は尿酸が濃い(尿酸値が高い)ので、痛風を改善・予防するのに1日2,000cc(2リットル)を目安にするよう心がけましょう。トイレに行く回数としては1日6〜8回行くぐらいの量になります。
また、運動などをして大量に汗をかいた場合や夏場にはこの量よりもさらに多くの水分を摂ると良いでしょう。
但し、水分といっても糖分を多く含むジュースやスポーツドリンクなどはお奨めできません。できれば普通の水かお茶、ノンカロリーの飲料を飲むようにしましょう。
痛風には血流も関係
痛風の方は水分を大量に摂取して、根本原因である尿酸を体外に排出するのが効果的という話をしてきましたが、この水分補給にはもう一つの大きな理由があります。それは、大量の水分を摂ることで、血液をサラサラ状態に持っていくことです。
痛風の方の多くは、血液ドロドロで血流が悪い状態にありますので、プリン体の副産物で高尿酸値血症・痛風の犯人である尿酸が血液中に溜まりやすくなるんです。
つまり、血液がサラサラ状態にあれば尿酸が血液中でもスムーズに運ばれていくので体の外に排出されやすくなるということです。
それには、やはり水分補給が欠かせませんが、血液サラサラ成分を多く含むサプリメントも摂取するようにするとさらに効果的に尿酸の血中濃度を下げることができます。