高血圧ガイドラインとは
高血圧ガイドラインは、正式には高血圧治療ガイドラインとして日本高血圧学会により2000年に初めて発表され、2004年にその改訂版(JSH2004)が出されました。
その後、新しい降圧薬の開発や、多数の大規模臨床試験の報告があり、また多くの医師から様々な意見が寄せられ、さらに、 2007年には欧州高血圧学会と心臓病学会(ESH-ESC)などからも新しい高血圧の治療ガイドラインが発表されました。
こうした流れを受けて、日本でもガイドラインが再度改訂され、高血圧治療ガイドライン2009(JSH2009)として発表されたのが、現時点での最新の高血圧ガイドラインとなっています。
高血圧治療ガイドライン2009は、2004年のものから5年ぶりの改定ととなりますが、主な変更点としては糖尿病やメタボリックシンドロームなどの危険因子をもった人の場合は高血圧に達していない数値(血圧値)であっても、中リスク、あるいは高リスクと位置づけている点です。
また、血圧の分類も以前の軽症、中等、重症云々といった分類から「I度」、「II度」、「III度」といった風に分類を変えています。