高血圧食事は減塩から

高血圧の食事対策としては、食塩(塩分)の摂取量を減らす食事メニューが基本中の基本となります。
現在、正常血圧の人が高血圧予防を行うためには1日当り10g以下となることが必要とされており、さらに高血圧の人が高血圧の症状を改善し、治していくためには1日当り6〜7g以下に抑えることが必要とされています。
食塩を摂り過ぎると血圧を上げることは、ご存じの通り多くの研究や統計などから指摘されており、今や疑う余地はありません。
例えば、日本を含む世界32か国の1万人余を調査したINTERSALT研究結果においても、食塩を多く摂っている人ほど血圧が高いということが指摘されています。
この食塩による血圧上昇の程度(食塩感受性)には個人差がありますので、食塩を多く摂っても全く血圧が上がらない人もいる一方で、家族に高血圧の多い人や高齢者の間では食塩を多く摂ると血圧が上がる人が多くなる傾向はあるようです。
いずれにしても、日常的に簡単に食塩感受性を測る方法は今のところ存在しないので、なるべくなら食塩を減らしたほうがいいのは間違いないところでしょう。
また、減塩は、

  • 左心室肥大(心臓の病気)を防ぐ
  • たんぱく尿の程度を軽くする
  • 動脈の柔軟性を高める
  • 降圧薬の効果を高める
  • ナトリウム排泄に使われるカリウムが失われるのを防ぐ

といった症状を防ぐなどの良い点が多いとされており、逆に食塩を摂り過ぎると胃がんにもなりやすいと言われています。
ですから、もし食塩感受性が低い方でも食塩を減らす効果は十分にあると言っていいと思います。
現状においては、日本人の塩分摂取量は平均で1日当り11〜12gとされており、高血圧の人はこれの半分近くまで塩分の摂取量を減らさなければならないとされています。

高血圧の食事に使えるテクニック

高血圧の方の食事は塩分控えめということでどうしてもその味付けが味気ない、物足りないものになってしまいがちですが、食事メニューにちょっとした工夫を加えるだけで、美味しいメニューにすることは可能です。
以下にそのテクニックのいくつかをご紹介します。

  • 味の物足りなさは、昆布・煮干・干しシイタケ・かつおぶしなどの天然のダシの旨みや風味を上手に利用しましょう。
  • ゆず・すだち・レモンなどの柑橘類を味付けに使うと、爽やかな酸味と香りが高いので、控えた塩分の補いになります。
  • 洋風の食事は和食に比べて低塩分なので、脂肪をとり過ぎない程度に取り入れましょう。
  • 野菜や果物には、血圧を下げる作用があるとされているカリウムが豊富なので、野菜は毎食・果物は毎日1個とるようにしましょう。
  • 魚の干物はボウルに入れ熱湯を注ぎ、しばらくおいてから焼くと塩分がグッと低くなります。

最近話題になっているタニタ食堂レシピもカロリーや塩分控え目が工夫されていますので、メニューに加えてもいいかもしれません。 また、高血圧の方の食事を補う形で摂取していくことで血液をサラサラにし、血圧の上昇を予防・改善するのに良いとされる今話題のサプリメントの摂取もおススメしています。

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