心筋梗塞とは

心筋梗塞は、誰でも罹る可能性がある心臓の病気ですが、突然激しい痛みが30分以上続き、冷や汗が出て、死の恐怖感を伴なう恐ろしい病気です。 現在、日本人の死因の第2位を心臓病が占めており、その多くが虚血性心疾患という名で総称される狭心症や心筋梗塞です。
心筋梗塞とは、心臓の筋肉(心筋)に血液を送る冠動脈が、動脈硬化などによって血管が細く、狭くなり、血栓(血の塊)が血管を塞いでしまうことで、心臓に血液が送られなくなる病気です。冠動脈が詰まった瞬間から激しい胸の痛みが始まり、心筋の壊死が始まります。
通常、冠動脈の内部が細く狭くなってくると、安静にしていても発作があらわれる不安定狭心症の状態に陥ります。そして、冠動脈が極端に狭まると血液の流れが滞り、そこで血管が固まって血栓(血の塊)になり、完全に血管を塞いでしまいます。
つまり、冠動脈が詰まったところから先の心筋には血液が流れず、酸素欠乏や栄養不足になった細胞が次々と死んでいくことになるのです。
以下の動画にて、名古屋大学大学院医学系研究科 循環器内科教授の室原豊明先生が「心筋梗塞という病気」についてとても分かりやすく解説されていますのでご覧ください。

日本での心筋梗塞発症数は年間約15万人と言われており、1年当りの発生率は、1000人当りで男性1.6人、女性0.7人で、発症平均年齢は、男性が60代前半、女性が70代全般となっています。
また、心筋梗塞の致死率は30%〜40%と言われていますが、死亡患者の半数以上は病院到着前、或いは発症から2時間以内に死亡しており、病人内に収容された心筋梗塞患者の死亡率は施設により差がありますが、8〜25%と報告されています。
病院内での死亡の約40%は発症から24時間以内に発生しています。病院内死亡の約50%は48時間以内に発生しています。
また、病院から生きて帰れた患者のうち10〜25人に1人は1年以内に死亡していきます。
このように、心筋梗塞は心筋への血液不足を伴った狭心症と違って、血液の流れがストップして心筋が懐死してしまう状態になるので、死亡率が非常に高く、何としてもくい止めたい生活習慣病の一つです。
ご存じの通り、この心臓は一生涯休むことなく働き続けており、1日に約10万回、1年で4000万回の収縮と拡張を繰り返しています。
そして、心臓から送り出される血液は1分間に約5リットル、1日で7000リットルにもなり、人間が生きていく上で非常に大切な臓器ですが、日々の不適切な食事や生活習慣が心臓に大きな悪影響を及ぼしています。

この心筋梗塞は、心臓に血液を供給する冠動脈が狭窄して心筋に十分な血液が送られなくなることによって起こるのですが、この症状に大きく影響しているのが動脈硬化と言われています。
この動脈硬化には高血圧や高脂血症、糖尿病、肥満などが関わっており、虚血性心疾患の心筋梗塞は生活習慣病の最終段階といっても過言ではありません。
さらに心筋梗塞の恐ろしい点は、自覚症状がなく冠動脈硬化が進行し、ある日突然心臓発作に襲われて死に至る事があるということです。仮に死を免れても、大きな後遺症が残る事もあります。
しかし、この心筋梗塞は予防できない病気ではなく、万一発症しても早期に適切な治療を行えば克服する事も可能です。
心筋梗塞の原因、症状、検査、治療を正しく理解し、恐ろしい心臓発作が起こらないような日常生活を心掛けていきましょう。

心筋梗塞を予防・改善するには血液サラサラが重要!

心筋梗塞の直接の原因として上げられるものとして、前述したように動脈硬化がありますが、そもそも動脈硬化の原因は高脂血症、糖尿病の場合が多いので食生活や運動といった生活習慣には十分注意する事が心筋梗塞予防につながります。
特に冠状動脈は心臓を支えるために多くの血液が流れており、それだけ負担もかかりやすく動脈硬化が起きやすい血管であるともいえます。

冠状動脈に動脈硬化が起きて血流が減り、心臓の筋肉に血流が行き渡らなくなって起こる発作が狭心症です。
胸の中心付近に締め付けられるような痛みや圧迫感を感じます。人によってはのどや背中が痛んだり、ひどい肩こりが起こる事もあります。
狭心症自体は一時的なものですが、心筋梗塞に発展する恐れがあるため、注意が必要です。
心筋梗塞は冠状動脈の血流が完全にストップしてしまう病気ですので、動脈硬化が進行する事で血管が細くなり、そこに血栓などが詰まると心臓の筋肉は酸素や栄養を受け取れず壊死してしまいます。
このようにドロドロの血液を放っておくと動脈硬化が起こりやすく、心筋梗塞も起きやすくなるのです。
こういった心筋梗塞の原因を防ぐには、常に血液がサラサラと流れるような状態することが先決となってきますが、それには、血液サラサラに役立つ食品を積極的に摂取することです。

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