メタボではなくても心筋梗塞は十分に起こり得る
女優の天海祐希さんが舞台「おのれナポレオン」に出演中に軽い心筋梗塞の症状が出たため舞台を降板したことがニュースで流れていましたが、心筋梗塞といえばメタボなオヤジが予備軍と連想しがちなので、痩せ型で現役バリバリの売れっ子女優が心筋梗塞？と聞くと ビックリされる方も多いのではないでしょうか。 一般的に心筋梗塞といえば、メタボリックシンドローム（内臓脂肪型肥満）などで動脈硬化が進み、心臓の血管が詰まることが考えられますが、「心臓の血管が詰まる原因はいろいろあります。 確かに心筋梗塞の約６割は、脂質によって血管内に生じたプラーク（蓄積物）が原因と言われており、これはメタボや動脈硬化に関係していると言われています。一方、３割程度は、エロージョンと言って、血管内皮がはがれたところに血栓が生じます。その他にも、血管の内膜の解離、血管がけいれんする血管攣縮（れんしゅく）でも、心臓の血管の血流は止まることがあるということです。 つまり、メタボではなくても心筋梗塞は十分に起こり得るのです。 このエロージョンのリスクが高いのは、糖尿病患者や女性といわれており、女性の場合は、コレステロール値が低すぎて、血管壁の脂質が少ないためにダメージを受けることもあると言われています。 いずれにしても、心筋梗塞を未然に防ぐには血管を強化して血管年齢を若く保つことが重要になってきます。