心筋と冠状動脈

心筋(しんきん)とは、読んで字の如く心臓固有の筋肉のことを指します。
心筋は骨格筋と同じ横紋筋ですが、骨格筋が多核細胞で構成されているのに対して心筋は通常単核細胞で構成されており、不随意筋(自分でコントロールできない筋肉)になります。
つまり、心筋は自分の意志で動かしたり休ませたりすることができない筋肉であり、心筋は休むことなく動き続けるため多くの栄養と酸素を必要とします。
この心筋に栄養と酸素を供給する重要な働きを担っているのが、冠状動脈になります。
冠状動脈は、一分間に約250mlの血液が流れており、これは心臓が押し出す血液の4〜5%にすぎません。
しかしながら、消費する酸素量は10%以上にもなり、心臓が動くために新鮮な酸素が大量に必要だという事がわかります。
しかも運動などで心臓が激しく動くとさらに多くの酸素が必要となるため、その場合は冠状動脈が自然に広がって血流を増やす方向に働きます。

心筋梗塞をもたらす冠状動脈硬化

冠状動脈はこのように心臓を支えるために多くの血液が流れており、それだけ負担もかかりやすく動脈硬化が起きやすい血管であるとも言えます。
冠状動脈に動脈硬化が起きると血流が減るため、心筋に血流が行き渡らなくなって最初に起こる発作が狭心症です。
この狭心症自体は一時的なもので、しばらくすると発作もおさまるために放置されがちですが、狭心症は心筋梗塞に発展する恐れがあるため、注意が必要になります。
心筋梗塞になると、冠状動脈の血流が完全にストップしてしまうので、時には命にも関わる深刻な病気です。
動脈硬化が進行する事で血管がさらに細くなり、そこに血栓などが詰まると心臓の筋肉は酸素や栄養を受け取れず壊死してしまいます。
ドロドロの血液を放っておくと動脈硬化が起こりやすく、心筋梗塞も起きやすくなるのです。
動脈硬化が進行する前に、まずは血液をサラサラ状態に持っていくことが重要になってきます。

血液サラサラに効果的な食品

食生活を中心に生活習慣の乱れから、最近では健康な人にも、ドロドロ血液の人が増えていると言われています。
今や誰もが、心筋梗塞といった怖い成人病の予備軍になってきた時代と言えるかもしれません。
このように心筋梗塞も、既に医師の診断を受けている人も、そうでない人も、誰もが発症する可能性がある恐ろしい病気ですので、普段から、血液サラサラ食品を取り入れて、予防・改善を心がけていきましょう。
それには、まず血液サラサラ成分を多く含んだ食品を積極的に摂りいれることが必要になってきます。
その代表例がタマネギや行者ニンニクと言われています。
タマネギには、血液中の脂質が血管に付着するのを防ぐケルセンという成分やブドウ糖の代謝を促進する硫化プロピル、余分なコレステロールを排出する働きのあるアリシンなどの成分が多く含まれています。
また、硫化プロピルは、加熱すると成分が変化してしまうため、血液サラサラ効果を得るためには、タマネギは生で摂取すると良いでしょう。
さらにタマネギは血中の悪玉コレステロールを減少させる働きや血小板の凝固を抑制する作用を備えていることも証明されています。

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