動脈硬化の改善には運動療法
動脈硬化の予防・改善には食生活の見直しだけでなく、運動療法でも改善することが可能です。
運動といっても特別な器具を使うような特に激しい運動ではなく、気軽に始められるウォーキング(早歩き)から始めると良いでしょう。
ウォーキングは動脈硬化の運動療法として最もよく用いられています。
運動療法による動脈硬化への影響は、善玉コレステロール(HDL)が増加するため、血管内に溜まった悪玉コレステロールを排出して動脈硬化が改善されます。
運動による効果は、身体を動かすことで筋肉が刺激されることによって血液がサラサラ状態になり、動脈や毛細血管が太くなることで血圧を下げ血管の弾力性が改善されます。
また蓄積したコレステロールを燃焼させ、血管内に溜まったコレステロールも付着を防ぎ、動脈硬化の改善がみられます。
生活習慣病全般に有効な運動療法
肥満気味の方は運動をすることで体重を減らすことができ、それによって心臓の負担が減り、心肺機能が回復します。
さらに体内脂肪も減少することで、膵臓からのインスリンの分泌がよくなり、血糖値の改善も図れます。
運動することで様々な症状が改善されれば高血圧も解消され、動脈硬化に限らず、生活習慣病(成人病)に罹っていた方にも、様々な改善がみられるでしょう。
運動療法は、どちらかといえば激しい運動は避けた方がいいとされており、軽めのメニューから始めるのが良いとされます。
また、義務感に駆られて行う運動療法は動脈硬化の最大の敵であるストレスをかかえてしまうことになりかねないので逆効果になります。
さらに、毎日負担なく継続できることが重要になってきますから、自分に合ったペースで行うことを心がけましょう。