閉塞性動脈硬化症とは?

閉塞性動脈硬化症とは、動脈硬化が進行して足の動脈が閉塞状態になることで、その症状としては、足のしびれや冷え、歩くとふくらはぎの筋肉が痛くなったりすることが上げられます。
動脈硬化は全身の血管に発症しますが、閉塞性動脈硬化症は腹部から下肢の動脈の範囲によく発症する血行障害です。
閉塞性動脈硬化症は動脈硬化が全身に進行したものの一種なので、動脈硬化が他の血管でも進行している可能性も十分考えられます。
閉塞性動脈硬化症の重症度は実際にあらわれる具体的な症状と密接に関わっており、治療法の目安としては、「Fontaine分類」が用いられています。

Fontaine分類について

●Fontaine分類1期
しびれと冷感が症状としてあらわれますが、まだ初期段階ですからそれ程血行不全はなく、症状が殆どない場合やすぐに症状がなくなるといったことが多くなります。
しびれや冷感は動脈硬化による足の血液の流れの悪化によるもので、急激な運動や連続歩行後に症状としてあらわれます。また皮膚の皮下脂肪の委縮や脱毛といった皮膚変化もみられます。

●Fontaine分類2期
この段階は、間歇的跛行期とも呼ばれ、歩行時に特定の筋肉が硬直したり痛んだりして、歩きにくくなるという症状があらわれますが、これは血液が十分足へ供給されないことによります。
そして若干休憩すると血液が再び保たれ、また歩けるようになります。

●Fontaine分類3期
この段階は安静時疼痛期とも呼ばれますが、血行が一段と悪化しており、慢性的な疼痛が起こります。
この段階ではすでに安静時でも血液の供給が不足しており、足の潰瘍や壊死が起こる可能性が高く、必ず専門医のもとで治療をおこなう必要があります。

●Fontaine分類4期
この段階は潰瘍、壊死期とも呼ばれ、具体的な症状としては血行の悪い場所から皮膚の壊死や潰瘍が起こり、治りが遅くどんどん患部が広がっていきます。
非常に深刻な事態であり、最悪の場合は足の切断を余儀なくされることもありますから、一刻も早く適切な治療を受けなければなりません。

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