糖尿病の判定基準【血糖値】
糖尿病の判定基準値として使用される血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度のことです。
ブドウ糖は体や脳のエネルギー源として重要な栄養で、食後に吸収されたブドウ糖により血糖値は上昇します。血糖値はグルカゴンやインスリンなどのホルモンの働きにより調整されていますが、生活習慣の乱れや何らかの原因でこの血糖値が異常値を示すことで以下の表のように糖尿病と判定されます。
【血糖値による糖尿病の判定基準】
検査項目 | 正常 | 要指導 | 要治療 |
---|---|---|---|
空腹時血糖値 (mg/dL) |
110未満 | 110以上126未満 | 126以上 |
75gブドウ糖負荷後の 血糖値(mg/dL) |
140未満 | 140以上200未満 | 200以上 |
ヘモグロビンA1c (%) |
5.5以下 | 5.6以上6.5未満 | 6.5以上 |
血糖は血液の流れに大きく影響します。糖尿病はインスリンの働きが悪くなり血糖値が高くなることで発症しますが、血糖値が高くなると赤血球が変形しにくくなるほか、赤血球同士もくっつきやすくなり血液が流れにくくなります。
また白血球や血小板にも影響を与えるため、血糖値が高い場合は血液がかなり深刻なドロドロ状態であると考えられます。
血糖値を下げる努力をするとともに、血液をサラサラ状態に持っていくことによって血流を良くして非常に怖い合併症を避けることも心がけることが重要になってきます。