糖尿病は日本でも急増している。もっと危機意識を!
国際糖尿病連合(IDF)の調べによると、2013年の世界の糖尿病人口(20〜79歳)が3億8200万人に上り、2003年からの10年間で倍増したことが分かりました。さらに2035年には5億9200万人に達する見込みといいます。 近年、経済発展が著しい中国やインドといった国が糖尿病人口の上位を占めていますが、これらの国々では、食生活の欧米化や食べ過ぎ、運動不足が原因で患者が増えているとされています。
しかし、自覚症状が殆どないまま病気が進行するため、先進諸国を含め、警戒しない人が少なくないのが現状とされています。 欧米では糖尿病や肥満への関連が指摘される飲食物に課税する動きが広がっているなど、肥満対策の一つとして推奨する動きも出ていますが、世界規模で危機感を共有することが急がれます。
糖尿病は日本でも増える傾向にあり、国民健康・栄養調査の2012年版によると、治療を受けている「糖尿病が強く疑われる人」は約950万人で、1997年の調査開始以来、増加傾向にあるとのことです。糖尿病予備軍も依然高い水準にあるので、生活習慣病予防のための健康診断等の受診率を上げて早期発見や治療につなげていく必要があります。
また、糖尿病は摂取カロリーや運動に気を配ることで予防できる場合が多いので、生活習慣の見直し等、個人レベルでも可能なことから始めることが重要になってきます。