妊娠糖尿病とはどんな糖尿病?
妊娠糖尿病とは、妊娠中に血糖値が高くなったり、血糖値が高い状態が初めて発見された場合を妊娠糖尿病といい、妊娠をきっかけとして糖尿病の症状(血糖値が高くなる)が発症する病気のことをいいます。
妊娠中に糖尿病の症状を発症するのが「妊娠糖尿病」で、もともとの糖尿病患者が妊娠することを「糖尿病合併妊娠」といいます。
この病気にかかると妊娠中毒症や尿路感染症、巨大児、羊水過多症などの各症状を引き起こす原因になります。
普通の場合は、妊娠糖尿病は妊娠中にのみ発症する一時的な病気ではありますが、血糖値が高い状態が続くと本物の糖尿病のように発展する怖れも出てくるので注意が必要です。
なお、妊婦のうち2%ほどの人はこの妊娠糖尿病にかかっているとされています。
妊娠糖尿病と一般の糖尿病との違い
妊娠糖尿病の場合は一般の糖尿病と比べて血糖値も低く、高血圧などひどい症状を伴うことはありません。
妊娠糖尿病は多くの場合、甘いものなど糖分の取りすぎなどの高カロリーの食事をしていることで起こったりしますが、生活習慣病の糖尿病の方はストレスなど日常の生活の悪さから発症するので、肥満の傾向ではない人でもかかることがあります。
普通の糖尿病ほどひどくはならない、そして一時的な症状ともいえる妊娠糖尿病ですが、放置しておくと本物の糖尿病へと発展する場合がありますので、この病気と診断されたら食事療法や運動療法などで治していくことが大事です。