糖尿病の予防
糖尿病は自分には関係ないと考えている方もいると思いますが、糖尿病一歩前の状態である糖尿病予備軍はかなり多く、患者数が働きざかりの40代の約1割に達するとされています。また、糖尿病は発症後は完治できないために一生のつきあいを覚悟する必要がありますので、罹る前に予防することがとても重要になってきます。
また、糖尿病は大人だけの病気ではなく、最近では子供にも増えているというので驚きです。これは、生活習慣の悪化によるものであると考えられます。
糖尿病は一度罹ってしまうと治りませんが、糖尿病予備軍の段階ならまだ間に合います。糖尿病に対する正確な知識を持って、食事や運動等、生活習慣を見直すことやサプリメント等を補うことで糖尿病を予防しましょう。
糖尿病の予防-食事について
糖尿病を予防する食事の習慣とは、まずは食べ過ぎないこと。そして、バランス良い食事をすることです。
まず、緑黄色野菜や亜鉛、タウリンといったものをを摂ると良いとされています。
また、甘いものや脂っぽい食事を避けて薄味のものを中心に、決まった時間に時間をかけて食事するようにするのが良いようです。そして我々日本人の主食であるご飯は、糖尿病の予防には白米より玄米が良いです。
米ハーバード大などの研究チームが、玄米などの全粒穀物を食べる人たちは、白米その他の精白した穀物を食べる人よりも2型糖尿病を発症するリスクが低い、とする研究結果を発表しています。
さらに血糖値を抑える食べ方としては、1口30回は噛むこと、食物繊維の多い野菜から先に食べること などが上げられますが、血液サラサラにすることで話題になっているサプリメントを摂ることも最近有効だということを多くの方が証明しています。
糖尿病の予防-運動について
糖尿病を予防するには、運動も大事とされていますが、なぜ糖尿病の予防には食事だけでなく、運動が大事となってくるのでしょうか?
運動をしないと筋肉は痩せて体重が少なくても脂肪の多い体になります。このことを隠れ肥満といいます。隠れ肥満になると、基礎代謝が減ってしまうため、同じ分量の食事をとっても、基礎代謝、つまり、使うエネルギー量が少ないので脂肪になる分量が多くなってしまうのです。
また、筋肉中の酵素・AMPキナーゼを運動で活性化させると、血糖値や中性脂肪を下げると言われています。
NHKテレビの「ためしてガッテン」では、何と3分体を動かすだけでAMPキナーゼを活性化させることができるとしており、糖尿病予防としての運動のポイントだということを紹介していました。
また、脂肪を燃やすことに有効とされる有酸素運動は、一般的に長い時間行わなければいけないといわれていますが、3分間細切れに行なった運動でも中性脂肪を低下させる効果が出ることが分かってきたようです。
さらに、食後一時間以内に運動や入浴をすると、血糖値は抑えられるそうですので、とにかく3分間という短い時間でもおっくうがらずに運動を続けていくことが重要になります。