脳梗塞の予防

脳梗塞は血液を運ぶ脳の血管が何らかの原因で詰まって、血液が届かなくなった部分の脳細胞が壊死してしまう病気です。
脳梗塞が起きると、
ほぼ完治するのが約20%、麻痺が残るが約40%、介助が必要が約33% 死亡が約7%という統計結果があります。
そして、脳梗塞というと、防ぎようがなく、後遺症が残る病気などと思っている人も多いかもしれませんが、危険因子に注意して生活習慣を改善していけば、脳梗塞の発症リスクを下げて予防する事ができる時代になってきています。
また、一過性脳虚血性発作(TIA)と呼ばれる、小さな血栓が一時的に血管を詰まらせることで起きる症状や大きな発作を起こす前の「前ぶれ」の症状を見逃さないようにして早期に受診・治療すれば最小限の後遺症で済むようになります。
脳梗塞の主な前触れは見逃さない!

  1. 一時的に片方の目が見えなくなる
  2. 突然に手の指が数秒動かなくなる
  3. 一瞬、手足の力が抜ける
  4. 一瞬、バランスを崩しふらつく
  5. 直ぐに歩き出せない
  6. 突然にろれつが回らないことがある
  7. 急にいびきをかくようになる

脳梗塞の基礎疾患管理による予防

脳梗塞の基礎疾患(動脈硬化や糖尿病、高血圧など)を持っている人が脳梗塞を予防するには、まずは基礎疾患をきちんと管理することが必要になってきます。
基礎疾患の中でも脳梗塞の一番の原因となるものは動脈硬化です。動脈硬化が起こると、脳卒中や脳梗塞が起こりやすくなります。
また、糖尿病や高血圧、心臓疾患、高脂血症などがあると動脈硬化を起こす確率も高くなります。糖尿病などで通院してされている人なら定期的に動脈硬化の検査をしていると思いますのでよくご存じだと思いますが、これらの基礎疾患は動脈硬化を招きやすいのです。
ですから、基礎疾患をきちんと管理することで、結果的に脳梗塞を予防することにもなるという訳です。
高血圧の人は、食事内容に気をつけるとともに、日頃から自分の血圧を測って平均値を把握しておきましょう。
血圧が高いと脳の血管を傷めることにもつながりますので、毎日測定し、血圧が高ければまずはその治療から始めることが必要になります。

基礎疾患がない場合の脳梗塞の予防

基礎疾患がない場合の脳梗塞は、主に食事内容や運動といった生活習慣の改善を中心に脳梗塞の予防を行うことになります。
食事面では、脳梗塞を含めた脳血管疾患の予防・再発防止を考える場合、「血中コレステロール値と血圧の管理」が大切であることをよく憶えておくと同時に、その改善にプラス効果がある成分を含む食品を、日頃から摂取するよう心がけることが重要です。
特に塩分の取り過ぎは、体内のナトリウム増加が血管を収縮させ、血圧をあげる方向に作用するため注意が必要です。 逆にカリウムや食物繊維を多く含む食物は、ナトリウムを吸着して体外に排出すると共に、血中コレステロール値の上昇を抑える作用がありますので、積極的に摂るようにしたいものです。
そして、忘れてならないのが血液をサラサラにする成分を摂ることによって、ドロドロ状態の血液の流れを改善していくことです。
また、特に女性の脳梗塞予防に効果があるものとして、柑橘類のジュースを毎日グラス一杯飲んでいる人は、全く飲まない人に比べ、脳梗塞になる確率が35%少なかったという研究結果もあります。
また同時に、脳梗塞はいわゆる生活習慣病としての側面もあるため、内臓脂肪が過剰となる肥満を避けるために日頃から適度な運動をすることや、血圧の急上昇を避けるためにストレスの少ない過労を避けた生活をおくることの大切さも、心にとめておくようにしましょう。

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