虚血性脳卒中とは
虚血性脳卒中とは、1時間を超えて持続する突然の神経障害をもたらす局所的な脳梗塞のことです。
2011年11月にサッカーチーム、ミランのFWアントニオ・カッサーノが虚血性脳卒中と診断されたことでも話題になった病気です。
虚血性脳卒中の虚血性とは、血管が詰まって血流不足になることを言い、血管が詰まることによって出血を伴った場合には脳出血となり脳梗塞には分類されません。
虚血性脳卒中(脳梗塞)は血管が詰まることを指しますが、その原因を分類すると、脳塞栓によるものと脳血栓によるものに大きく分けることができます。
脳塞栓とは、脳の血管に血液の塊が流れ着いて血流が悪くなる症状をいい、脳血栓とは動脈硬化によって脳の血管そのものに血液の塊(アテローム)などが形成されることによって、血管の血液が流れる道筋自体が細くなり血流が悪くなる状態を言います。
脳栓塞と脳血栓を比較すると、前者の脳栓塞の方が突然に重大で深刻な症状となり、病状の悪化も急激であるのに対して、後者の脳血栓の方は徐々に病状が進展していくことが多いのが特徴です。
つまり、虚血性脳卒中とは脳栓塞や脳血栓などに起因して血管が詰まり、脳の血流不足になる事を指します。
虚血性脳卒中の診断は臨床的に行われますが,CTあるいはMRIを実施して脳卒中の存在と程度を確認することになります。
いずれにしても、虚血性脳卒中も脳の血流不足になることが原因で発症する病気ですので、何を置いてもまずは血液をサラサラ状態にして血液の流れを良くしていくことがその予防・改善には重要になってきます。