心原性脳塞栓症とは
イビチャ・オシム サッカー元日本代表監督や巨人軍の長嶋茂雄終身名誉監督をおそった脳梗塞ですが、その脳梗塞の中でも重症化しやすく、最も注意が必要なのが「心原性脳塞栓症」と言われています。
「心原性」という言葉にあるように、文字通り「心臓」が「原因」となって起こる脳梗塞になります。
つまりどういうことかというと、不規則な心臓の収縮である不整脈の一種の「心房細動」が起こることで、心臓の血液が淀み、血の塊(かたまり)ができて、それが血液の流れに乗って脳に移動し血管をせき止めてしまう。それが心原性脳塞栓症ということです。
心房細動は、動悸やめまい、胸の痛みなどが主な自覚症状ですが、症状としては割と軽めのが多いと言われています。中には症状の無いケースも多くあります。
また、最近よく言われるのが高齢になるにつれて心原性脳塞栓症が起こりやすくなるということです。一度心房細動を発症してしまうとなかなか治りにくく、生涯にわたって心原性脳塞栓症のリスクを抱えてしまうことになります。
心原性脳塞栓症を予防するには心臓内で血栓を作らせないことが重要になりますが、それにはやはり普段から血液がサラサラ状態になるようにして血液の淀みを減らしていくことを心がけることをおすすめします。