一過性脳虚血症とは
人気デュオ「CHAGE and ASKA」のASKAさんが罹って話題となった一過性脳虚血症は、今まであまり聞きなれない病名ですが、脳梗塞の前兆とされ、放っておくと数か月以内に脳梗塞そのものを起こす危険があるという極めて怖い病気です。
そもそも一過性脳虚血症とは、脳にいく血液の流れが一時的に悪くなるもので、片側の手足や顔のまひなどの運動障害、しびれや感じ方が鈍くなるなどの感覚障害、ろれつが回らなかったり、言葉がでなかったりする言語障害、片方の目が見えにくくなるなど、脳卒中と似た症状が生じる病気です。
一過性脳虚血症の多くは20分くらい(長くても24時間以内)で自然に回復し、症状がなくなって元の状態に戻るとされていますが、一過性脳虚血症の発作を何回もくり返すと動脈硬化が進んで血栓ができやすくなり、最も怖い脳梗塞を起こす可能性が高くなることが避けられません。
やはり、一過性脳虚血発作を起こした時は、できるだけ早く神経内科か脳神経外科の診察を受け、医師の指導があった場合は、入院して適切な治療を受けることが重要になってきます。
一過性脳虚血は、動脈硬化の他に糖尿病、高血圧などの生活習慣病が遠因と言われていますので、持病のある人は早くから血液サラサラ習慣を心がけて注意していく必要があります。